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sentochihiro1

前回の記事で「津」は今でいう港の意味があるということを書きました。しかしながら、全国にはその通り当てはまらないことも多々あります。その代表格が「四方津」です。

前回記事→「津」と「港」と「湊」の違いとその意味について

 

「千と千尋の神隠し」の舞台で有名な四方津

四方津は山梨県上野原市に位置し、駅の北側にある「コモア四方津」という新興住宅地エリアは駅から斜行エレベーターで結ばれている新興ベッドタウンでも知られています。また、車で行った方はわかると思いますが、千と千尋の最初のシーンで千尋と家族が車で坂を登るシーンがまさにここ!!コモア四方津です。この坂を通る度に千と千尋のシーンが浮かび上がります。千と千尋の神隠しが好きな方はぜひ一度訪れてみてください。そのまんまでちと感動しますよ。

四方津

 

四方津の地名の由来とは

さて、その「四方津」ですが、前回の記事の流れからすると「町の四方を港で囲まれている」という意味になりますが、そうすんなりはいきません。実はこの四方津、港どころか四方を山で囲まれているという表現の方が正しいです。つまり、「津」という言葉の意味を知ってる人からすると「なぜ津とついているの??」ということになります。この「四方津」の意味ですが、いくつかの説があります。

  • 江戸時代の地名である「鹿留」から改称した(近くに都留という地名があり、それと区別するため)
  • 四方へ向かう交通の便が良いため
  • 周囲を山に囲まれているため「日没」→「ひぼつ」→「しおつ」となった

まず、最初の「鹿留」ですが、これを四方津にするにはやや強引な気がします。また、一度行った方ならわかると思いますが、決して四方へ向かう交通の便が良いとはいえません。そのため、私は「日没」という変遷が一番近いのではないかと思っています。つまり、意味変遷による当て字生成語です。確かに近くに相模湖やその他湖があるにはありますが、それを「津」と表現するほど大きなものはなく、また距離も離れています。

 

このように今となっては正確な文献が存在しないため、その由来の正しいものはわからなくなっていますが、少なくとも確証を上げる推察をすることは可能です。地名ひとつとるだけでもその歴史や背景を考えたりすることが可能であり、また頭の中でパズルを組み立てる作業が好きな人はとても面白い作業だと思います。そうすると旅をするときに「地名」を考えたりしてある程度どんな歴史があったか、またどうしてこのような地名かを推測できるようにもなります。

地名ファンとして、今後も気になる地名の由来を書いてきますよ。気になる地名があったら、コメント・メールいただければ幸いです!
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