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東京多摩地区に昭島市という市があります。位置的には立川市の西に位置し、あきる野市の東に位置します。

その昭島市、「アキシマクジラ」と名づけられたクジラの化石が発掘されたことで有名です。アキシマクジラが発掘されたのは市の南を流れる多摩川からですが、市の北部と多摩川を流れる南部では、標高差が最高約100メートルという典型的な河岸段丘の地形です。また、クジラだけではなく、貝類の化石やメタセコイアなど様々な古代の化石が発掘されています。さらに、「昭島温泉」という温泉も湧いています。

 

・・上記からも分かるとおり、クジラが発掘されたような地層を持ち、標高差100メートルの河岸段丘、かつ温泉も沸いているという、地形学的にはとても興味深い市です。その中で最も興味深いもの。それが、「牛群地形」です。

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名前のとおり、牛の群れが歩いているように、デコボコした地形となっています。これは八高線の多摩川橋梁あたりで見ることができるのですが、実はこの地形が形成された詳しい原因は分かっていません。このあたりの地層は平山砂層で形成されており、それらの砂層が大量の砂礫採取によって露出したことで上記のアキシマクジラなどが浮き上がってきたわけですが、その平山砂層が河流侵食によってなんらなかの形で形成されたわけです。

 

個人的な見解をのべると、「多摩川橋梁」というのが、一つのポイントになると思います。この牛群地形のあたりを実際に訪づれると、かなり水流が早いんです。また、やや変則的な進路をとっており、川幅のこのあたりだけ比較的狭いです。多摩川橋梁の出現により、水流や水深が変わり、さらに砂礫の採取により露出した平山砂層を、上記の人為的かつ奇跡的な侵食により偶然によりできた地形だと考えています。

 

つまり、牛群地形は自然と人為の融合でできた地形だと思います。地形には自然のままのものと、人為的に形成されたもの2つに分類できますが、これは典型的な後者だと個人的には思っています。そしてこの地層、かなりやわらかいので侵食進行により将来見れなくなってしまうかもしれません。地形好きの人は是非、見れなくなるまでに是非訪れてみてください。

 

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